以下は9月3日に更新されましたクラブ公式HPエスポワールシチーの近況報告です。
先週、ファンタストクラブへ放牧に出ました。場長は「右前脚の軟骨が腫れていたので先週一杯はウォーキングマシンに入れて様子を見ていました。状態に関してはまだ腫れが残っているので乗り運動についてはある程度落ち着いてから行いたいと思います」と話しています。また、安達師は「南部杯は来月の上旬なので遅くとも下旬にはトレセンに戻して出走に備えますが、脚元の疲れが取りきれないようなら大事を取って出走を見送りたいと思います。いずれにしても今後の出走については状態を見て決めます」と話しています。
ということで、我らが愛馬エスポワールシチーはリフレッシュのため、9月1日辺りに、日高のファンタスト牧場へ放牧に出されました。ただ、この右前脚の軟骨の腫れが気になります。
友駿ホースクラブは、ヘリオスシチーの近況を見てもわかりますように、重大な事案を軽く発表してしまいます。
例 ヘリオスシチーの2012年9月3日の近況報告
先週のレースは、函館戦からの休み明けとなりましたが中団から追走し、勝負ところから追い込みましたが先行馬を捉える事が出来ず4着となりました。岡田師は「先週びっしりと追い切ったので若干馬体減が見られました。レース後、前回アクシデントがあった脚元に疲れが出ているので今週トレセンに戻して検査をしたいと思います。腱などには異常ないと思いますが大事を取って一息入れたいと考えています」と話しています。
続いて同馬の9月7日の近況報告
トレセン帰厩後、脚元の検査をしたところ屈腱炎の症状が見られました。岡田師は「牧場でエコー検査とサーモグラフィの検査を行い脚元の状態を確認し異常ありませんでしたが、前走のレースで発症してしまったようです。年齢的な面から治療を行うことは厳しく痛い思いもさせたくないので誠に残念ですが、退厩させてあげたいと思います」と伝えてきました。このような結果となり、残念でなりませんが、これまでの功績に感謝して余生を送らせてあげたいと思います。なお、所有会員様にはお知らせをお送りしますのでしばらくお待ちください。
思いっきり腱に異常があったわけですが(屈腱炎はそんなにすぐに発症するものではありませんから、すでに3日の時点では発症していたはず)、さも会員を安心させるコメントに終始しています。ところが舌の根も乾かない4日後に突然の引退発表。これは会員さんはたまったものではありません。
私がヘリオスシチーの所有者なら怒り心頭に発しています。ですから、エスポワールシチーもクラブの体質から考えて楽観視はしていません。
一応次走は
10月8日 盛岡競馬場 第25回 南部杯 JpnⅠ ダート1600mを予定ということです。
得意の南部杯ですが、脚元の状態がイマイチなら無理をせずにJBCスプリント(今年は1400mですし)に向かって欲しいですね。そこから最大の目標であるジャパンカップダートが理想的だと思います。
やはり前走59キロを背負ってのレコードに近いタイムでの走りはさすがのエスポでも堪えたようです。もういい年ですからねぇ。
前特集で帝王賞でエスポが完敗したゴルトブリッツの腸捻転による予後不良での引退をお知らせしましたが、今度は現ダート界のエース・スマートファルコンの左飛節腱しょう炎を発症による現役引退が発表されました。
そして2009年のエルムSを圧勝したマチカネニホンバレの地方転厩とダート界の一線級が次々に姿を消していきます。
3歳牡馬も2歳王者のアルフレードをはじめラジオNIKKEI杯 GⅢの勝ち馬アダムスピーク、皐月賞2着のワールドエース、ダービー3着馬のトーセンホマレボシと次々と有力馬が屈腱炎を発症し長期休養や引退に追い込まれています。
競走馬は生き物ですし、スピード能力のある馬ほど脚元に負担がかかりやすく故障を起こしやすいのですが、なんとも残念なニュースが多すぎます。
その点、エスポワールシチーはここまで大きな故障もなく順調にコンスタントに走ってくれていますし、本当に頭の下がる思いです。
私が忙しくエスポワールシチーの帰厩について更新が遅れました。9月18日に栗東トレセンに帰厩しています。その9月18日のクラブ公式HPエスポワールシチーの近況報告は次の通りです。
安達師は「先週末に5F72秒、終い1F13秒の速いところを行いました。その結果、歩様に異常があれば帰厩を延ばそうかと思いましたが、微熱はあるものの腫れている部位は変わらず歩様にも乱れが見られないことから月曜日に栗東に向けて出発しました。水曜日に厩舎に入りますが、追い切りを行って問題がないようなら南部杯に向かいたいと思います。しかし、違和感があるようなら無理をせずに出走を延ばしたいと考えています」
ということで、万全の状態ということではなさそうです。しかし、そんなに酷い状態でもなさそうです。
前走前 8月22日 札幌ダート 良馬場 強めに追う
助手
6F 81.3
5F 66.0
4F 51.8
3F 38.8
1F 12.1[9]
9月23日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.0
3F 39.6
2F 25.6
1F 12.7
9月27日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
2回
佐藤哲三
4F 51.1
3F 37.4
2F 24.3
1F 12.4
9月30日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.9
3F 45.1
2F 29.8
1F 15.5
10月4日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.1
3F 38.5
2F 25.5
1F 13.2
9月23日、南部杯に向けて追い切られました。まずまずの速い時計で、この時計が出せるのなら南部杯は間に合うかも知れませんねぇ。相手も比較的軽そうですし、出走すれば上位は確実でしょうから出たい気もしますが、無理して故障させてしまうと大変ですから、安達昭夫先生の判断にお任せですね。
9月27日、2010年9月の全盛期の自己ベスト坂路4F50.5-12.5に匹敵するほどの猛時計です。ジョッキー騎乗とはいえ、これだけの動きができるのなら懸念された脚元は心配ないかも知れません。7歳秋にしてこの動き。いやぁ、愛馬ながら惚れ惚れしますねぇ。まだもう1つくらいはGⅠを勝てるかも知れません。いや、ジャパンカップダートも・・・。
9月30日、15-15で追い切られました。
10月4日、10月1日のクラブ公式HPエスポワールシチーの近況報告でありましたように、
安達師は「佐藤騎手に乗ってもらい稽古を行いましたが、脚色は一杯ではなく手応えに余裕がありました。脚元のほうも特に変わっておらず悪くなっていないのでこのまま南部杯に向けて調教を進めていきたいと思います。今週の稽古はさらっと流す程度で息を整え、8日のレースに備えます」と話しています。
さらっと流されました。ですので一杯とはいえこの時計で十分です。何せ盛岡までの遠征ですからねぇ。私ほっさんの追い切り評価は「A-」です。全盛期までとはいかないものの、9月27日の本番追いは迫力のある良い内容でした。勝てるメンバーですし、きっちりと勝ちたいですね。
馬名 | 予定騎手 | 斤量 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エスポワールシチー | 佐藤哲三 | 8/25 エルムGⅢ | 札幌ダ1700 | 2 | 2 | 2 | 1 | 5 | |||
スーニ | 川田将雅 | 8/15 サマーJpnⅢ | 佐賀ダ1400 | 3 | 3 | 10 | 5 | 11 | |||
ソリタリーキング | 5/19 東海GⅡ | 京都ダ1900 | 1 | 4 | 1 | 12 | 8 | ||||
ダイショウジェット | 柴山雄一 | 9/13 オーバOP | 浦和ダ1400 | 4 | 1 | 除 | 2 | 6 | |||
ナムラタイタン | 熊沢重文 | 6/09 アハルOP | 東京ダ1600 | 2 | 1 | 3 | 1 | 5 | |||
ランフォルセ | 6/27 帝王賞JpnⅠ | 大井ダ2000 | 8 | 4 | 4 | 1 | 2 | ||||
以下補欠馬(補欠順位順) 登録頭数:5頭 | |||||||||||
グレープブランデー | 8/12 阿蘇OP | 小倉ダ1700 | 1 | 2 | 6 | 15 | 1 | ||||
クリールパッション | 津村明秀 | 8/25 エルムGⅢ | 札幌ダ1700 | 6 | 8 | 6 | 4 | 8 | |||
メイショウタメトモ | 武豊 | 8/16 ブリーJpnⅡ | 門別ダ2000 | 3 | 3 | 2 | 12 | 3 | |||
アドマイヤロイヤル | 安藤勝己 | 7/08 プロキGⅢ | 中京ダ1400 | 2 | 4 | 3 | 2 | 3 | |||
ガンジス | 9/22 大阪ス16下 | 阪神ダ1400 | 1 | 2 | 3 | 13 | 9 |
馬名と所属 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カネマサゴールド(北海道) | 騸5 | ||||||||
クラキンコ(北海道) | 牝5 | ||||||||
ナイキマドリード(船橋) | 川島正太郎 | 牡6 | |||||||
トウホクビジン(笠松) | 吉井友彦 | 牝6 | |||||||
タンゴノセック(高知) | 牡8 |
馬名 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
プロフェッショナル(高知) | 牡7 | ||||||||
スウィングベル(高知) | 山本聡哉 | 牝5 | |||||||
ベルモントパッシオ(高知) | 上田健人 | 牡7 |
馬名 | 予定騎手 | 性齢 | 前走 | 前走着順 | 前走人気 | 過去着順 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カミノヌヴォー | 4牡 | ||||||||
ロッソコルサ | 3牡 | ||||||||
トーホクキング | 5牡 | ||||||||
エニフェアー | 4牡 | ||||||||
オウシュウサンクス | 5牡 | ||||||||
コアレスランナー | 6騸 | ||||||||
アクロスザボード | 6騸 |
9月23日、JRA所属馬で南部杯に選出された馬及び補欠馬が発表になりました。我らが愛馬エスポワールシチーは登録しており、もちろん選出されました。やはり賞金を多く持っていると出たいレースに出られますし楽ですね。
9月24日、地方他地区所属馬の出走予定馬と補欠馬が発表になりました。
9月27日、ナムラタイタンの鞍上が熊沢重文騎手に、地方他地区所属馬のうち北海道所属の2頭カネマサゴールドとクラキンコが辞退したためにプロフェッショナルとスウィングベルが補欠から繰り上がりました。
10月2日、スーニの鞍上が川田将雅騎手、ナイキマドリードが川島正太郎騎手、スウィングベルが山本聡哉騎手、ベルモントバッシオが上田健人騎手、タンゴノセックとプロフェッショナルが回避、岩手所属馬が発表になりました。
10月3日、ソリタリーキングとランフォルセ、補欠のグレープブランデーとクリールパッションが回避。変わってメイショウタメトモとアドマイヤロイヤルが繰り上がり選出となりました。
10月4日、ダイショウジェットの鞍上が柴山雄一騎手、メイショウタメトモの鞍上が武豊騎手に決まりました。また補欠のガンジスの落選が決定しました。
2012年10月8日(月) 盛 岡 第11競走 ダート 1600m(左)16:45発走 |
Road to JBC 農林水産大臣賞典 第25回 マイルチャンピオンシップ南部杯JpnIオープン (サラブレッド系 一般 ) |
賞金 1着45,000,000円 2着10,350,000円 3着5,850,000円 4着4,050,000円 5着2,250,000円 |
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今回もエスポワールシチーの鞍上は主戦の佐藤哲三騎手です。本年も強気なレース運びで見事2年ぶりのGⅠ制覇。佐藤哲三騎手で久々にGⅠを勝てたということが何よりも嬉しかったですね。
エスポには息の合った一心同体の彼しかいません。前走は3キロ差の昇り馬に僅かに届きませんでしたが、最後までゾクゾクするようないいレースを見せてくれました。直線での佐藤哲三騎手の渾身の追いは迫力がありました。
昨年の南部杯は佐藤哲三騎手が怪我で乗れませんでしたが、今回は無事乗っていただけます。メンバーも恵まれていますし、しっかりと結果を出して欲しいですね。
2012年10月8日終了現在、中央では932勝(内GⅠ6勝、重賞45勝)、勝率8.9パーセント、連対率18.3パーセントと騎乗馬の質を考えればたいしたもの。2011年は48勝、勝率10.4パーセントと生涯成績を大きく上回った。2010年は36勝、勝率8.4パーセントと若干低いが、エスポワールシチーやアーネストリーでGⅠや重賞を制覇している。それらを育てた手腕は超一流。
佐藤哲三(さとう てつぞう)は1970年9月17日生まれの42歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する24年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー当時は吉岡八郎厩舎所属。1994年12月21日からフリー。
1989年に吉岡八郎厩舎所属でデビュー。同期に田中勝春騎手、小野次郎騎手、角田晃一元騎手現調教師がいる。
デビュー年は8勝で、2年目に27勝と勝ち星を増やした。1992年に朝日チャレンジカップGⅢで重賞初制覇(レットイットビー・吉岡八郎厩舎)。1994年12月21日付けでフリーとなる。1996年にマイネルマックスでGⅠ制覇。この年自己最多の70勝を上げた。
2002年に通算500勝を突破。2003年にはタップダンスシチーでジャパンカップGⅠを優勝。2011年も自身の育成馬アーネストリーで宝塚記念GⅠを優勝。8月に通算10000回騎乗を達成。
毎年途切れなく重賞を勝っており、目下16年連続記録更新中。この記録は称賛に値する。ただ、今年はここまで中央では重賞を勝っていない。
「佐々木晶三師と深い関係を築いており、2002年以降の28回の重賞勝ちのうち実に20勝を同師とのタッグで挙げている。2011年にはアーネストリーで宝塚記念を勝った。無理に出したり抑え込んだりせず、馬との呼吸を大事にするスタイル。大外をブン回すことはないし、馬群に入る形でもスムーズに捌いてくる。追って強引に伸ばすパワフルさこそないものの、ミスが少なくて信頼できるジョッキーだ。全キャリアで1着が885回、2着が948回と多いが、人気馬に多く乗るわけでない分があるだろう。2011年は1番人気馬で[14・8・1・7]の勝率.467、連対率.733と見事な数字。2・3番人気馬での成績も上々で、単勝5100円、3730円、3940円と穴も出している。コース別では小倉で連対率が良く、2011年は芝の短距離(1400m以下)で連対率.292と好成績を残した。厩舎別ではもちろん佐々木晶三の名前が筆頭に挙がり、2011年は連対率が.350と高率。売り出し中の中竹和也で騎乗機会が増えて結果も出ている。馬に競馬を教え込むうまさには定評があり、2011年の春には低迷していたビービーガルダンの手綱を任されて高松宮記念で4着に持ってきた。レース前のコメントを馬券につなげることができる。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)
真面目な性格で、インタビューでは細かく長く話してくれる。記者がまとめるのに苦労するほど。
2000年のラガーレグルスのゲート再審査の際、心無い観客がゲート近くの柵を叩く等の悪戯をした為ラガーレグルスは興奮。ゲート審査に不合格となりダービー出走が不可能になる。さらにゲート検査後、野次を飛ばした観客に激怒した佐藤がスタンドに向かって詰め寄り、JRA職員に止められる騒ぎとなる。
人気馬を自ら潰しにかかる騎乗スタイルは、格上馬が出走すると最初から2着狙いが見られるようになったと言われる最近の騎手の中では珍しく、馬券派のファンから支持されている。
大の競艇好きであり、ジョッキーの間では「哲三先生」と呼ばれるほど精通している(競艇専門誌「マクール」の「俺もボートファンだ!」でインタビューを受けている)。年末の賞金王決定戦特番に出演するなど、メディア露出は競艇関連が大多数を占めている。
2004年の宝塚記念を勝利した際、使用していたゴーグル、鞭、更にはヘルメットまでも観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。2009年にはかしわ記念(エスポワールシチー)を勝利した際も鞭を観客席に投げ入れるパフォーマンスを見せている。
2010月9月19日のスポーツニッポン紙・乗峯栄一氏のコラムでは次のように紹介されている。
雑誌の依頼で、ブリーダーズC挑戦エスポワールの佐藤哲三インタビューをやった。いや、佐藤哲三という騎手は凄い。「歩度を伸ばすことに努めていますが、歩度を伸ばすのはこちらとの信頼関係の中でエスポの自立心を育むことなんです」などと騎手コメントでは滅多に聞かない言葉がバンバン出てくる。個人的には十数年前の「競走馬騎乗はベニヤ板です」「ロンシャンボーイは風船抱えてました」など清山宏明語録以来の感動だ。佐藤哲三は「乗る」というより「馬を作る騎手」だ。だからそこをうまく了解する佐々木厩舎や安達厩舎だといい結果が出るということなんだろう。(以下省略)
私も全く同意見である。
海外遠征は2004年タップダンスシチーで凱旋門賞に出走しているがバゴの17着に敗れた。しかし、これはチャーターする予定であった飛行機が故障により離陸できないアクシデントに見舞われ、輸送が不可能となり、佐々木晶三調教師は一度は遠征を断念したものの一口馬主の会員には出走を望む声が多く、出走2日前出発の飛行機で輸送するスケジュールで遠征を敢行した為であり、これは度外視すべき結果である。
ほっさん愛馬では最多の55戦16勝。オペラシチーの目黒記念GⅡをはじめ、エスポワールシチーのGⅠ5勝全て彼の騎乗。そのいぶし銀の腕前は衰えるどころか輝きを増している。
ほっさん愛馬に騎乗していただいた経験としては、調教師の指示に従順で、ペースや出遅れなど構わず言われた通りの騎乗をする。一流と言われる騎手のほとんどは調教師の指示があってもペースやレース感などから突然自分が良かれと思う乗り方を選択し結果を出すが、佐藤哲三騎手はそういった騎乗はほとんどない。そういった面などが世間から一流と分け隔てられるところだろう。
故に調教師の指示に従い、ペースが遅いのに直線一気になったり、流れが速くなりそうでもハナを主張したりするので批判の矢面に立たされることが多い。
しかし、それが佐藤哲三騎手であって、私はそういう騎手がいることも大切と思う。
ひと1倍ファンを大切にする騎手で、2011年の名古屋大賞典JpnⅢ優勝時には、ウィナーズサークルで色紙等を持っていた約50名を超えるファン全てがいなくなるまでサインに応じ、グズグズしていた私さえもサインをいただくことができた。
普通の騎手なら、4、5枚程度書いてバイバイだが、佐藤哲三騎手の丁寧な対応は要領のいいファンだけでなく、弱者にもきちんと行き渡り非常に好感が持てる。
また、その日の震災に伴う義援金募金活動では、地元名古屋の騎手に交じり、2着だった和田竜二騎手と最後の最後まで募金活動に参加。本来地元の騎手によるイベントだった為に関東の一部騎手が募金活動もせずに帰路につく中、最後の最後まで求められた握手に応じ(うちの子も握手していただいた)笑顔を絶やさなかった性格は人としても素晴らしいのひと言。
そういった全てのことを含め、私は人間佐藤哲三の大ファンである。
ほっさん愛馬での成績 55戦16勝
2004年 6月27日 オペラシチー 鶴橋特別 500万下 阪神芝2000m 1着/1番人気
2004年 7月25日 オペラシチー 玄海特別 1000万下 小倉芝2000m 1着/1番人気
2004年 9月11日 オペラシチー 朝日CC GⅢ 阪神芝2000m 7着/2番人気
2004年10月24日 オペラシチー 菊花賞 GⅠ 京都芝3000m 3着/6番人気
2005年 2月26日 オペラシチー 御堂筋S 1600万下 中山芝2500m 1着/1番人気
2005年 3月26日 オペラシチー 日経賞 GⅡ 中山芝2500m 3着/2番人気
2005年 4月24日 オペラシチー メトロポリタンS OP 東京芝2400m 3着/1番人気
2005年 5月21日 オペラシチー 目黒記念 GⅡ 東京芝2500m 1着/1番人気
2005年 8月21日 オペラシチー 札幌記念 GⅡ 札幌芝2000m 7着/1番人気
2006年 1月22日 オペラシチー AJCC GⅡ 中山芝2200m 5着/3番人気
2006年 2月12日 オペラシチー ダイヤモンドS GⅢ 東京芝3400m 10着/4番人気
2006年 7月30日 ダブルダンスシチー 2歳新馬 小倉芝1200m 8着/3番人気
2006年 8月27日 ロンドンシチー 3歳未勝利 新潟ダ1200m 6着/7番人気
2006年10月29日 ダンシングシチー 2歳新馬 東京芝1600m 8着/9番人気
2007年 6月17日 フォレストシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 13着/10番人気
2007年 6月30日 ダブルダンスシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 4着/5番人気
2007年 7月28日 マイセンシチー 3歳未勝利 小倉芝2600m 11着/9番人気
2007年 8月19日 チャーミングシチー 2歳新馬 小倉芝1800m 開催中止
2008年 3月 9日 エスポワールシチー 3歳新馬 阪神芝1600m 3着/1番人気
2008年 3月29日 エスポワールシチー 3歳未勝利 阪神芝1400m 2着/1番人気
2008年 4月12日 ダブルダンスシチー 1000万下 阪神ダ1800m 2着/5番人気
2008年 5月 3日 エスポワールシチー 3歳未勝利 京都芝1600m 6着/2番人気
2008年 5月11日 ダブルダンスシチー 桃山特別 1000万下 京都ダ1800m 11着/1番人気
2008年 6月21日 エスポワールシチー 3歳未勝利 阪神芝1400m 2着/4番人気
2008年 7月20日 エスポワールシチー 3歳未勝利 小倉芝1200m 1着/1番人気
2008年 8月10日 エスポワールシチー 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m 7着/3番人気
2008年 9月27日 エスポワールシチー 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m 1着/2番人気
2008年10月 4日 ダブルダンスシチー 500万下 阪神ダ1800m 9着/2番人気
2008年11月24日 エスポワールシチー トパーズS OP 京都ダ1800m 1着/1番人気
2009年 1月25日 エスポワールシチー 平安S GⅢ 京都ダ1800m 2着/1番人気
2009年 2月15日 ダブルダンスシチー 500万下 小倉ダ1700m 3着/3番人気
2009年 2月22日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m 4着/5番人気
2009年 3月 8日 ダブルダンスシチー 500万下 阪神ダ1400m 11着/6番人気
2009年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 1着/2番人気
2009年 5月17日 エクストラシチー 湯沢特別 500万下 新潟芝1200m 16着/14番人気
2009年10月12日 エスポワールシチー 南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m 1着/2番人気
2009年12月 6日 エスポワールシチー JCダート GⅠ 阪神ダ1800m 1着/1番人気
2010年 2月21日 エスポワールシチー フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m 1着/1番人気
2010年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 1着/1番人気
2010年10月11日 エスポワールシチー 南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m 2着/1番人気
2010年11月 6日 エスポワールシチー ブリーダーズカップ クラシック GⅠ 米チャーチルダウンズ ダ2000m 10着/7番人気
2011年 2月12日 セシリアシチー 3歳未勝利 京都ダ1800m 感冒により出走取消
2011年 3月19日 クレセントシチー 3歳未勝利 阪神ダ1400m 10着/13番人気
2011年 3月21日 エスポワールシチー 名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダート1900m 1着/1番人気
2011年 4月16日 クレセントシチー 3歳未勝利 阪神ダ1800m 8着/11番人気
2011年 5月 5日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 3着/1番人気
2011年 5月15日 クレセントシチー 3歳未勝利 京都ダ1800m 1着/7番人気
2011年 6月12日 クレセントシチー 3歳500万下 阪神ダ1800m 14着/8番人気
2011年 6月29日 エスポワールシチー 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m 2着/2番人気
2011年11月 6日 エスポワールシチー みやこS GⅢ 京都ダ1800m 1着/1番人気
2011年12月 4日 エスポワールシチー JCダート GⅠ 阪神ダ1800m 3着/2番人気
2012年 1月15日 フランベルジェ 3歳500万下 京都芝1600m 10着/11番人気
2012年 1月22日 エスポワールシチー 平安S GⅢ 京都ダ1800m 2着/1番人気
2012年 5月 2日 エスポワールシチー かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m 1着/3番人気
2012年 6月27日 エスポワールシチー 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m 2着/1番人気
2012年 8月25日 エスポワールシチー エルムS GⅢ 札幌ダ1700m 2着/2番人気
2011年3月21日、エスポワールシチーで名古屋大賞典JpnⅢを制し、優勝騎手インタビューを受ける佐藤哲三騎手(右)。
競馬ブック
見解
「前走のエスポワールシチーは59キロを背負ってタイム差なしの2着。連勝中の勝ち馬の勢いを止めることはできなかったが、3キロの斤量差があったことを考えれば、負けて強しの競馬。これがG1レース6勝馬の底力なのだろう。57キロの今回は順当に勝機。スーニも今回は57キロと軽くなったのは有利。距離もマイルなら守備範囲。力量的にも見直し必要。プロキオンS2着のアドマイヤロイヤル、左回りは走るナムラタイタンにも注意。」
予想家の印
二重△は△△で処理
馬名 高倉 アドマイヤロイヤル ▲ スーニ × ナムラタイタン ◎ エスポワールシチー ○ カミノヌーヴォー △
あとは無印
スポーツニッポン
本紙の見解
「主役はもちろん、GⅠ6勝を含む14勝馬のエスポワールシチー。まさに砂の王者の風格。不動の軸と言っても構わないだろう。前走、札幌のエルムSはローマンレジェンドと叩き合い、クビ差の2着に敗れたが、相手は破竹の勢いの3歳馬。加えて3キロの重量差があった。それを踏まえれば負けて強しの内容は言うまでもなく、王者健在を示すものだった。今回は走り慣れたマイル戦で定量の57キロ。相手関係からも、まさか取りこぼすとは思えない。正攻法の競馬で問答無用に押し切るはず。(以下省略)」
◎ エスポワールシチー
○ ナムラタイタン
▲ スーニ
以下省略
エスポワールシチー(2着)
「前にいた馬が外に出してきたり、決してスンナリという感じではなかったが、早目に抜けるとソラを使うので、勝ち馬を待っていた。あそこでスッと反応できなかったのは、59キロを背負っていた分なのかも知れないが、最後はいい併せ馬になったと思う。万全とはいえない状態のなかで、今日は気力で頑張ってくれたよ。」(佐藤哲三騎手・競馬ブック)
「今日はしびれるぐらいがんばってくれました。最後の直線ではいい併せ馬になって、ゴール前ではもう一回抜き返そうとしていました。馬に闘志も戻っていましたし、先行力も戻っていたので合格点がやれるレースだったと思います」(佐藤哲三騎手・ラジオNIKKEI)
「2番の馬(ヤマニンキングリー)に邪魔された分、3コーナーから早めに締めなきゃならなくなった。59キロだし頑張っている。」(佐藤哲三騎手・デイリー馬三郎)
「仕上がり良好。返し馬までメンコ着用。馬場に先出しして落ち着いていた。ジワッと行かせて前半は外の3番手。ただ、2角で外から掛かった馬にこられて動かざるを得なかったし、勝負どころからは勝ち馬に外から被せられる苦しい展開。それでも直線は手応え以上の渋太さを発揮して首の上げ下げにまで持ち込んだ。59キロを背負って、この頑張りは立派。」(競馬ブック)
エスポワールシチー
「前走のエルムSは59キロを背負ってよく頑張っています。年を重ねてレース後の回復がいくらか遅くなっていますが、今は問題ありません。順調ですよ。これからは年齢との戦いですね。」(安達昭夫調教師・スポーツニッポン)
前走は負けたと言っても勝ち馬とは3キロの斤量差。そして僅かな着差。実質能力はエスポワールシチーの方が上でした。ただ、その激走の反動から脚部に不安があり、今回はGⅠですし、その反動が恐いところです。
脚元さえ不安がなければメンバー的には前走よりも軽い気がしますし、負担斤量も57キロということで勝ち負けは間違いないと思います。
何よりも無事に一周回って来て欲しいということだけですね。
スタート直後に2番人気のナムラタイタンが落馬し競走中止。私は結果を知ってからの映像確認ですので、なんとも思わないですが、中継で見ていたら、いけないことですが、内心ニヤニヤしてしまっていたことでしょう。相手は距離不安とはいえ、実績ですとエスポの次はナムラタイタンですからねぇ。
外からエスポワールシチーとナイキマドリードが前を狙います。内からはメイショウタメトモが前に。
内にメイショウタメトモ、中にエスポワールシチー、外にナイキマドリードという展開になります。普通なら真ん中が一番苦しいはずですが、さすがにこの相手とは格が違いすぎます。外のナイキマドリードは早々に一杯に、600mの標識からエスポは楽にメイショウタメトモを退け独走。残り200m手前で余裕を持って追い出すとグングンと加速し後続を離す一方。
一時7、8馬身のリードがありましたが、最後は手綱を緩めて流す余裕。その為に着差は4馬身となりましたが、着差以上の完勝。圧勝でした。
今回のエスポワールシチーの走破時計1分35秒9良馬場は、エスポが勝った2009年の南部杯の勝ち時計が1分35秒4良馬場ですし、やはり楽な相手だったと言えるでしょう。それでも余裕のある強い勝ち方で、最後は緩めていますから、4年前と同じ水準だったと考えて良いと思います。
エスポワールシチー(1着)
「去年(の南部杯)も参加させていただきたかったんですけど、ぼくの怪我で乗れなかったので、今回はすごく気合を入れてきました。コーナーが2つの左回りは合ってると思うんで、乗りやすいですし、馬も走りやすいんじゃないかと思います。まだまだ老け込んでないんで、JRAのGⅠでも結果を出したいと思います。」(佐藤哲三騎手・ウェブハロン)
「夏があまりよくないので、放牧に出して北海道の涼しいところで過ごさせました。いい状態で帰ってきて、エルムステークスもいい状態だったんですけど、59キロと大外枠もあって、ちょっと負けてしまいましたけど、差し返そうという気持ちがあったので、あれでスイッチが入ったんだと思います」(安達昭夫調教師・ウェブハロン)
「前走のエルムステークスがいい叩き台となり、馬も気合いが乗っていました。まだまだ元気一杯でこれからも活躍してくれると思います」(佐藤哲三騎手・友駿ホースクラブ公式HP)
「前走後、脚元に疲れが残り心配されましたが問題ありませんでした。レース後若干疲れは見られるものの許容範囲で、次走についてはジャパンカップダートに向かいたいと思います。当初、JBCも視野に入れていましたが、距離も短く脚元のこともあるので、無理をせずに阪神まで待ちたいと思います」(安達昭夫調教師・友駿ホースクラブ公式HP)
エスポワールシチー(1着)
デイリー馬三郎
「前回勝ったとき(09年)の声援は覚えていた。それに復興競馬はまだ続いている。勝てて良かったですね。馬の状態は絶好調だった。それにエルムS(2着)で若い馬とたたき合って、闘志が戻っていた。これなら負けないと思っていました。」と佐藤哲は顔をほころばせる。昨年は震災の影響で東京開催となった南部杯。2年ぶりに開催の地元の歓声に笑顔で応えて喜んだ。
思えば2年前の盛岡から歯車は狂い出した。断然人気を裏切る2着。その秋に米国遠征したエスポワールシチーは心身とも疲弊して本来の圧倒的なパフォーマンスが影を潜めた。ジョッキー自身も骨折して昨年の南部杯には騎乗できず。苦しい時期を乗り越えてきた。「7歳馬だけど、ダート馬はもう1回(年齢を重ねてから)チャンスが来る」。再び訪れるであろう上昇気流を辛抱強く待ち、ようやく納得の状態が戻りつつある。
次に狙うは頂点への返り咲き。「1回挟むかどうかわからないけど、JCダート(12月2日・阪神)が目標」と安達師は09年以来、2度目の国際GⅠ制覇を見据える。覇権奪回を目指す古豪が、因縁の地から再スタートを切った。
ウェブハロン
直線後続を寄せつけず完勝 7歳でも衰え知らずGⅠ・7勝目
昨年は震災の影響によって東京競馬場での開催となったマイルチャンピオンシップ南部杯JpnⅠ。その東京競馬場に流れた岩手のジーワン・ファンファーレには感動したが、2年ぶりに南部杯が盛岡競馬場に戻り、そして久々に聞くジーワン・ファンファーレも感慨深いものがあった。雲ひとつない真っ青な空は、まるでそれを祝福しているかのようだった。
そして7歳でもまだまだ衰えることを知らないエスポワールシチーも、岩手のファンの前で久々に他馬を圧倒するレースぶりを披露した。
スタートで波乱が起きた。単勝2番人気のナムラタイタンが前につんのめるように躓いて騎手が落馬、競走中止となった。メイショウタメトモが積極的にハナを奪い、断然人気のエスポワールシチーは2番手。しかし半馬身と差はない。ナイキマドリードもピタリと追走。ダイショウジェットがそのうしろで早め4番手。アドマイヤロイヤルが続き、中団よりうしろから追いかけたスーニは向正面の中間で行き場をなくしたのか、鞍上が立ち上がるようなシーンがあった。
3~4コーナーで手ごたえ十分のエスポワールシチーが前に並びかけると、直線を向いてメイショウタメトモ、ナイキマドリードが脱落。あとはもうエスポワールシチーのひとり舞台となった。ダイショウジェットが追ったが差は詰まらず、4馬身の差を保ったまま完勝。3着のアドマイヤロイヤルにはさらに6馬身の差がつき、いかにも盛岡のダートグレードらしい、実力以上に差が開く決着。1頭が落馬しても残ったJRA勢5頭が掲示板を独占。地方最先着の6着はダートグレード実績のあるナイキマドリードで、地元岩手勢にとっては厳しい結果となった。
勝ったエスポワールシチーは、南部杯は3年ぶり2度目の制覇。GⅠ・JpnⅠは、かしわ記念に続いて今年2勝目で、通算では7勝目となった。
前走のエルムステークスGⅢでは、上がり馬ローマンレジェンドと叩き合いの末、わずかの差で2着に敗れたエスポワールシチーだが、「若い馬と併せ馬になって、それで闘志が戻ってきたのか、調教もすごく弾んで走っていたので、これだったら絶対負けないなとは思っていました」と佐藤哲三騎手。
「7歳ですけどまだまだ元気です。今年はこの先、最終的にジャパンカップダートを使いたいですね」と安達昭夫調教師。ちなみに、かしわ記念と南部杯を制した09年は、その後にジャパンカップダートも制している。その09年の再現となるかどうか。
ダート中長距離路線ではスマートファルコンが引退し、地方のフリオーソも復帰にメドが立たず。一方で、先のローマンレジェンドなど若い馬が台頭してきていよいよ世代交代かという状況だが、エスポワールシチーは古豪健在をアピールするには十分のパフォーマンスを見せた。
今回の南部杯は最終レースとして組まれたこともあり、表彰式はパドックで行われた。終了後、佐藤騎手は集まったファンひとりひとりのサインの求めに丁寧に応じ、それはスタンド2階からの“餅まき”イベントが終了してもまだ続いていた。そしてサインをし終えて引き上げる時に、残ったファンから拍手が沸き起こった場面は印象的だった。
ダイショウジェット(2着)
「いい競馬ができた。折り合いもついて、マイルでも問題はなかった。4角でもいい手応えだったんだけどね。勝ち馬(エスポワールシチー様)には一気に離されました。」(柴山雄一騎手・デイリー馬三郎)
優勝賞金は4500万円。2009年に優勝したときは優勝賞金が5000万円でしたから、当時よりも減っていますが、それでも大きい賞金です。それに出走手当が若干入りますが、これは微々たる額です。
2009年が1口配当が45222円でした。それからいうと今回は40000円程度の配当となるでしょうか。2着ですと、賞金は一気に減って1035万円になってしまいます。地方は中央と違って2着以下の賞金が低すぎますから、優勝できたことは嬉しいですね。
キャロットクラブで大きな買い物をしてしまい、資金繰りが少し厳しかったので(笑)本当に有り難いです。エスポ様々です。
もういくつものタイトルを獲得しているエスポワールシチーですので、重賞10勝の節目の今回はその内容を振り返りたいと思います。
12年南部杯 JpnⅠ
12年かしわ記念 JpnⅠ
11年みやこS GⅢ
11年名古屋大賞典JpnⅢ
10年かしわ記念 JpnⅠ
10年フェブラリーS GⅠ
09年ジャパンカップダート GⅠ
09年南部杯 JpnⅠ
09年かしわ記念 JpnⅠ
09年マーチS GⅢ
赤字はJRA主催のレース
このようにGⅠ7勝、GⅢ3勝の計10勝ということになります。GⅡ勝ちというのはないんですよね。南部杯は実に3年ぶりの優勝。こういうのも珍しいですよね。
10年の南部杯はまさかのオーロマイスターに金星を献上。昨年11年は震災の影響で東京開催となりメンバーもグッと揃って4着。勝ち馬は全盛期のトランセンドでした。今年も海外遠征をしていないトランセンドやスマートファルコンが南部杯に出走していたら、おそらくエスポに優勝はなかったでしょう。
GⅠを勝つには実力も当然ですが運がなければ勝てません。カネヒキリを破った09年のかしわ記念などは実力ですが、今年に限っては運の要素も強いと思います。
しかし、このエスポワールシチーは本当に強運の持ち主で、故障もしませんし、上手いこと強力なライバルが直前で回避してくれたりもします。運と実力がないと8億も稼げませんよね。
今回の勝利でエスポワールシチーの総賞金は84435万円。ここには付加賞や手当は含まれていませんから、実質はもっと稼いでいます。ここまで来たら、夢の10億なんて欲が出てしまいますが、ジャパンカップダートを勝てば本賞金が1億5千万円ですから、たちまちリーチになります。
それにしても凄い数字です。しかもこのエスポは募集総額がたったの1200万円の馬ですからねぇ。利益率は全1口馬主クラブの過去の全馬の中でもおそらく1位ではないでしょうか。
毎年エスポワールシチー以外では年間2勝馬のいない我がほっさん軍団の愛馬ですが、今年もこれで7勝目ですが、スピカシチー、プリュム、エスペランサシチー、ハルシュタット、グランデアモーレが各1勝。エスポワールシチーが今回で年間2勝目です。
相変わらずエスポワールシチー頼みの運営ですが、この2勝はJpnⅠでの2勝ですからねぇ。価値が全然違います。
さあ、目標の軍団年間10勝目指して頑張るぞ!!
南部杯の優勝は間違いないですが、相手がGⅢだったという事実は否めません。相次ぐライバルたちの故障や引退があり獲れたタイトルで、やはり全盛期に比べると時計も遅く、全体的には衰えを否めないと思います。
次走はいよいよ中央のGⅠ・ジャパンカップダートの予定ですが、札幌で斤量差があるとはいえ落としきれなかったローマンレジェンドをはじめ、JBCクラシックから始動するトランセンド、ソリタリーキング、ワンダーアキュートなども強敵ですし、そのワンダーアキュートはJBCクラシックで優勝。今年も力は健在です。昨年のジャパンカップダートではワンダーアキュートに最後交わされましたからねぇ。あの時もワンダーアキュートは強くなったなあという印象でした。
今年はどうなるかわかりませんが、年内GⅠ2勝と言っても、メンバーや地方交流JpnⅠということで少し価値は低いと思います。それでも現ダート界の中で能力的に上位であることは間違いないですし、勝てばJRA最優秀ダートホースの称号を取り返すことができますから、次走のジャパンカップダートも勝ちたいですね。
相手に恵まれたからと言ってもやはり7歳でGⅠを2つ勝てたということはこの上ない喜びです。後世に名前が残りますし、競馬は勝つと2着以下では違いがあまりにも大きすぎます。
私は今年エスポワールシチーはGⅠは勝てないまでも好走、GⅡやGⅢくらいで勝てたら満足と思っていましたが、10月まででGⅠ2勝。出来過ぎです。本当に名馬中の名馬です。
カネヒキリやヴァーミリアンも7歳まではGⅠを勝ちましたが、さすがに8歳では勝っていません。エスポも来年は8歳。どうなるかわかりませんが、今年のように鬼(強い馬)の居ぬ間にこそこそとGⅠ級競走を勝てたら言うことなしですね。
いや、負けてもなんでも無事であれば言うことなし。最近は脚元を気にするコメントが調教師から発せられるようになって、今までほど回復力がないようです。故障だけはないように、出走間隔を空けてでもいつまでも大切に使って欲しいですね。
さあ、次走はちゃんと現地で応援するぞ。頑張れエスポワールシチー!!
2012年 8月25日 第32戦 エルムS GⅢ 札幌ダ1700m (2着/2番人気)
2012年 6月27日 第31戦 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m (2着/1番人気)
2012年 5月 2日 第30戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/3番人気)
2012年 2月19日 第29戦 フェブラリーS GⅠ 東京ダ1600m (5着/3番人気)
2012年 1月22日 第28戦 平安S GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年12月 4日 第27戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (3着/2番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年11月 6日 第26戦 みやこS GⅢ 京都ダ1800m (1着/1番人気)
2011年10月10日 第25戦 南部杯 JpnⅠ 東京ダ1600m (4着/2番人気)
2011年 6月29日 第24戦 帝王賞 JpnⅠ 大井ダ2000m (2着/2番人気)
2011年 5月 5日 第23戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (3着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2011年 3月21日 第22戦 名古屋大賞典 JpnⅢ 名古屋ダ1900m (1着/1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート
2010年11月 6日 第21戦 ブリーダーズカップ クラシック GⅠ チャーチルダウンズ ダ2000m (10着/7番人気)
2010年10月11日 第20戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (2着/1番人気)
2010年 5月 5日 第19戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/1番人気)
2010年 2月21日 第18戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (1着/1番人気) 写真多数付き現地レポート
2009年12月 6日 第17戦 ジャパンカップダート GⅠ 阪神ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年10月12日 第16戦 マイルチャンピオンシップ南部杯 JpnⅠ 盛岡ダ1600m (1着/2番人気)
2009年 5月 5日 第15戦 かしわ記念 JpnⅠ 船橋ダ1600m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 3月29日 第14戦 マーチステークス GⅢ 中山ダ1800m (1着/1番人気)
2009年 2月22日 第13戦 フェブラリーステークス GⅠ 東京ダ1600m (4着/5番人気) 写真多数付き 現地レポート
2009年 1月25日 第12戦 平安ステークス GⅢ 京都ダ1800m (2着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月24日 第11戦 トパーズステークス オープン 京都ダ1800m (1着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年11月 2日 第10戦 錦秋ステークス 1600万下 東京ダ1600m (1着/1番人気)
2008年 9月27日 第9戦 西脇特別 1000万下 阪神ダ1800m (1着/2番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 8月30日 第8戦 500万下 小倉ダ1700m (1着/4番人気)
2008年 8月10日 第7戦 秋吉台特別 500万下 小倉芝1200m (7着/3番人気)
2008年 7月20日 第6戦 3歳未勝利 小倉芝1200m (1着/1番人気)
2008年 6月21日 第5戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/4番人気) 写真多数付き 現地レポート
2008年 5月 3日 第4戦 3歳未勝利 京都芝1600m (6着/2番人気)
2008年 4月20日 第3戦 3歳未勝利 福島芝1800m (5着/1番人気)
2008年 3月29日 第2戦 3歳未勝利 阪神芝1400m (2着/1番人気)
2008年 3月 9日 デビュー戦 3歳新馬 阪神芝1600m (3着/1番人気) 写真多数付き 現地レポート